担当してくれる美容師さんがまた辞めた・・・
やめてる人、多くない?
国家試験を受けてまで美容師免許をとっている美容師が1年・2年しないうちに辞めてしまうケースが多いことを知っていますか?
「せっかくいい担当者に巡り会えたのに、翌月にはいなくなっていた・・・」なんてことを経験した方もいるのではないでしょうか?
なるべく同じ美容師に長く担当してもらった方が気が楽に通えるものですし、担当者からしても同じお店で働くことで顧客がつき売り上げが安定することは間違いありません。
ではなぜ早々に辞めてしまうのか?
ということを今回はまとめています。
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そもそも美容師が美容師になるまで・・・
そもそも美容師が美容師になる流れを知っていますか?
- 美容専門学校を卒業
- アシスタントとして入社
- 2年〜3年の下積み期間
- スタイリストに昇格
- 一定期間、固定給で働く
- 歩合給に変わる
どこからが美容師?というような疑問はありますが、スタイリストまでの流れは上記のような感じです。
オーナー・先輩・お客様に応援してもらい毎日レッスンをして昇格する”スタイリスト”は価値のある立ち位置かと思います。
アシスタント時代のレッスンは営業前も後も行うため、”プライベートな時間はほぼない”と言っていいでしょう。中にはレッスンを率先して行わない人もいますが、人それぞれペースがあるため無理強いはしません。
ですが、レッスンをあまりしないアシスタントは技術の向上が遅く忍耐力的なものが低い傾向にあります。なおかつ、基本的にレッスンは営業時間外に行うのですが今の時代に時間外労働的なことは昔のように強要することはできず、時代の流れを感じます。
そのような流れから営業中にレッスンを行うお店が増えており、効率よく仕事・練習をこなしていこうというような流れが今では主流になっていることは間違いありません。
レッスンをしないアシスタントは任せられるような技術がなく、お店の評判にも影響してくるため仕方なく営業時間のレッスンを良しとしています。
美容師がスグに辞めるのはなぜ?|アシスタント
ここまで読んでいただければ理解している方もいるかもしれませんが、美容師がスグに辞める理由はこのような感じです↓
アシスタント期間が長い
平均で2年〜3年ほどの期間を要するアシスタント時代は、好きで美容師になっている人以外は苦痛でしかないでしょう。
スタイリストになるという目標を持って毎日練習をしますが、テストに合格しないと前に進むことができません。そのような状況が続けば続くほど気持ちが折れてしまうためです。
評価を甘くしている美容室はテストという名の形をとっているだけです。
レッスン時間に不満がある
基本的にレッスンは技術の向上を目的にしているため、お客様との関わりは関係ありません。純粋に個人の技術の向上です。
そのため、勤務時間中のレッスンは雇っているオーナーからすれば”生産性のないこと”と認識しているため、自ずと営業時間外に行うことが当たり前です。
美容室が夜、遅くまで明るいのはそのためです。
「勤務時間外にも仕事関連のことをしないといけない」というストレスが溜まることは本人にとって辞める1つの原因となっています。
休憩時間がないことが多い・長時間の労働
忙しくなることで休憩時間を取れないケースが多いです。
美容室のやり方にもよりますが、歩合給のスタイリスト・オーナーが長い時間関わっているお店は休憩などは少ない印象です。
集客をして売り上げを上げ、給料をあげることが美容師としての目的になってしまっているお店はアシスタントの時間を削っていることが多いため、疲労が溜まり辞めてしまう結果になります。
10時間の勤務時間になってるお店が多いため、疲労が溜まりやすい職業でもあります。
勤めているお店の将来が見えない
中型以上の美容室の最終的な目標は恐らく月間1000万円くらいでしょう。
そのような目標を達成するには”スタッフ数・技術力・経験・経営学”などが高くないと美容室では難しいのが現実です。
そんな中、低コストで目標に近づけるため『人件費のカット・長時間労働・働きっぱなし』などスタッフにとって労働環境としてはよくないです。
いくら”美容師”という職業が好きであっても意味が違うため、離職してしまうケースがほとんどです。そのような場合、入社しても”先輩がいない・後輩は入ってこない・マインドコントロールされているスタッフのみ”といったような環境になり、働いているうちに”先が見えない”という考えになります。
長く続かない・続けない美容師事情|スタイリスト
スタイリストになると人並みの給料になり、数ヶ月でやめる人は少なくなりますが長く勤めることはあまりないでしょう。
雇われスタイリストで稼げる金額に上限を感じるため
近年では『正社員・業務委託・面貸し』など色んな働き方があり、スタイリストとして稼げる割合がまちまちです。
そんな中、”正社員”では総売上の20%〜30%・業務委託や面貸しでは40%〜50%”が給料として反映されるケースがほとんどです。
大体どこの美容室でも個人で120万円ほどの売り上げを毎月あげていれば、良い立ち位置と言えるでしょう。なので、120万円の20%〜30%が給料になること平均となっていることが多いため上限がそのくらいということになります。
年齢が上がれば上がるほど、「現状の報酬では続けていくことが厳しい」と感じた美容師は離れます。
ボーナス・退職金がないため
もし上記の給与にプラスで”ボーナス・退職金”があれば少しでも長く勤める美容師はいるかもしませんが、”ない”ことがわかっているのなら早めに「もっと報酬のいい美容室・休みの多い美容室に移籍したい」と行動を起こすことは当たり前のことです。
その辺の中書企業・大手企業に比べ、利益が少ないためボーナス・退職金を出したくても出せない
労働時間・勤務時間・休日などが変わらないため
スタイリストになっても正社員であるかぎりアシスタント時代と労働時間・勤務時間・休日は変わりません。
”業務委託・面貸し”ならある程度、時間を好きに調整をすることができますが、正社員のままではサラリーマンと同じ感覚のままです。
労働環境が変わらない・改善されないことに不満を抱いていため長く続かない傾向にあります。
営業時間以外でレッスンに付き合う必要があるため
自分自身がアシスタント時代にやっていた”レッスン”を先輩として付き合う必要があります。
スタイリストがアシスタントの練習に付き合うワケは上記のようなことになりますが、スタッフが少ないお店の場合は何年も指導を続けることになります。
もし、指導をしたことで残業代として給料が上がるのであれば、やりがいはあるかもしれませんが手当的なものがつく店は少なくお店を変えてしまうスタイリストが多いのは事実です。
小規模の美容室が多い理由は美容師事情にあった・・・
年齢的に30代になってくると将来が不安になり「いつまでここで働くのだろう?」というような意識に駆られます。
そのような時に頭に浮かぶのが”独立”です。美容師は技術職のため腕一本で成り上がることも可能なのでどこでもやっていけるでしょう。
ただし、今の時代では同じことを考えて出店している美容師(ライバル店)がかなり多いため簡単に収入がアップすることは少なく、逆に集客をするための広告費などで出ていくお金の方が多くなってしまうケースがほとんどです。
ともあれ、小規模の美容室を出店する方が多いワケは本記事で紹介している”美容師事情”にあることがわかっていただけたと思います。
まとめ
美容師がスグに辞めるワケ・美容師事情をまとめてみました。
昔は”カリスマ美容師”という名称が有名になり、憧れ的なポジションにいた美容業界ですが2022年の時点で現実は色んな事情によって良くない方向に傾いています。
ですが、美容師としての本質を忘れないことでいい方向に向かっていくことは間違いないでしょう。
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